病院・クリニックにとって、医療費の未払いは頭の痛い問題です。患者一人あたりの金額は少ないとしても、それが多数になれば大きな金額になってきます。本業に影響が出ないとも限りません。
債権回収の流れ
医療費の未払いが長引けば長引くほど回収が困難になることが予想されますので、未払いが発生した場合は、早めに債権回収を開始しましょう。
電話や書面で督促をしていくことになりますが、事案に応じて内容証明郵便で督促をすることも検討します。この督促状を弁護士が代理人として送ることで、病院・クリニック側の強い態度を示すことができるでしょう。
法的手続への移行
督促をかけても支払がされない場合は法的手続に移行することを考えます。手段としては支払督促や少額訴訟、通常の民事訴訟が考えられます。
支払督促や少額訴訟は民事訴訟と比べると費用が安く、また簡便な手続となっているので、これらの手段を選択することも検討します。ただ、患者側から異議が出た場合は通常の民事訴訟に移行します。
民事訴訟に移行した場合
民事訴訟に移行した場合、裁判所に出頭して訴訟対応をする必要があるため、その人員を確保する必要があります。また、病院・クリニック側の主張・立証を書面でしていく必要があるため、書面作成等の労力がかかります。
民事訴訟に移行した場合は病院・クリニックで対応することが困難になることも予想されますので、弁護士にサポートしてもらうことを検討する必要があるでしょう。
また、この医療費の未払に対する回収方法は、病院・クリニックだけでなく、動物病院でも同様に当てはまります。ペットの飼主に対して請求するのは気が引けると思われるかもしれませんが、弁護士が窓口になれば、直接交渉することによるストレスや時間的制約を回避することができます。
債権回収でお悩みの病院、クリニック、動物病院などは、お気軽にご相談ください。